<ストックとフロー>
さて、
家計の所で、赤字を都合するのにまず「貯金」を使おうとするだろうとしたが、(また家や大きな買い物をする時に、貯金だけで足りないので借金しない為に、例えば車や、株や土地を売ったりする事もあるだろう)これを「ストック」とする。
国(この例では民間は含めず政府とするが)のストックはそれこそ土地、建物に公共財など現物ものでも色々あるが、これも資産財産、ストックであるが、こんなものは大抵売る訳にはいかないのでまあ頭の片隅に置いておく程度でいい。そうでなくて、例えば年度予算でも黒字ならばここで余剰金、つまりストックが出来る訳である、消化主義でなければ。また、一般会計でなくても特別会計でも黒字ならば当然ストックが出来る。
(※くれぐれも述べて置きたいのが、現在の状態で財政再建、改革無しに特会ストックを一般会計に放り込んで焼却する、等というものは下策も下策。絶対に駄目だ。そんなパフォーマンスの低い使い方では諭吉が泣く。それならば一挙に国債償還する方がまだマシである。それも一手なのだが、他にも良い方法は考えられる。)。
例えば、公庫や基金、ストックの運用益等もまたストックである。例えば他にも、日本はハイテクを始め製造業が得意な国で、海外との貿易で大きな利益もあげる。これが貿易収支であり、その他サービス収支、所得収支を併せた経常収支、そして資本収支を含めた国際的なフロー(資本の出入り)をよく国際収支という。これの経常収支側黒字が多い場合、また為替変動相場制である場合、例えば日本の貿易収支が対米国で黒字である時、まあ現実的にそうなのだが、これによって円が高く(ドルが安く)なるので政府が為替介入し、ドルを買い、為替をドル高に向ける事がある。この時買ったドルをどうするのか。それが、例えば外貨準備として特会にストックされたり、またそのドル運用で米国債を(ドル建てで)購入したりしていた訳である。
さあ、見えてくる。
これまで述べて来た物事を含め、直近に述べて来ている米国金融経済の野方図というか無茶苦茶。これが大きく関与してくるのだ。米国は、US政府も市場も併せて何度も述べた、借金雪達磨方式を続け、その資金融通の為に更に利率の高いリスキーな投資対象を捻出し、消費・投資に熱狂し、その借金を返す為(借り換えする為)にまた更に新たな高利率リスキー投資対象を作り、という債務雪達磨をやっていた。
その投資を海外から呼込む為に、利率は高い方がいい。バブル状態も相まって余計に政策金利も上がる。その市場の錯綜や、ややこしいデリバティブ証券、クレジット・デリバティブ等は既述や他の原稿に譲るが、債務は累積、借換でべらぼうに伸び、一方で同時に資産ストックもやたらと増えた。しかしこれは債務と資産の収支でみて明らかなるマイナス、債務超過である。(※債務雪達磨式)
とにかくこうして、
例えばその外貨準備のドル、ストックやその運用の米国債は、これらの連続によってどんどんと増えていく。
日本の場合、これらほか世界貿易など国際経常収支黒字により対外「純」資産残高は2007年末で約250兆円という巨額規模にまでなった。十…何年だったか、、17年程連続で世界第一位の数字であり、世界第一位の債権国である。
基本的に、世界最大の大消費国である米国、対米に関しては他の製造業が得意な国や産油国等でも同様であり、アジアにしろ中東や欧州でもそのストック運用に米国債から市場債券・証券をもう大変多く保有している。つまり、借金雪達磨の多重債務者に金をわざわざ回している様なものである。
国内一般会計・財政において日本の場合、将来設計の甘い、これも適当なガバナンス(かポピュリズム)で何かと言えば財政出動、財政出動と続けた事により、(上記の様に債権も多いが)財政赤字、累積債務を大きく増やしてしまっているというのに。これはしかも金融政策との連携も悪く、効果もあまり見られず、つまりコストパフォーマンスが非常に悪く、結局過剰な財政政策により公共事業などの対象建設業等を非効率に肥大化させ、業界自体をダブつかせてしまい、経済の活性すら損なわれている(つまり、それでは公共事業が無ければ成り立たない様な業界になってしまう)。(※クラウディングアウト)
一般会計の歳出におけるおおまかな数字は以前述べた通り、約20兆円もの国債費が借換で計上され、無駄な債務を増やしている。
これらを含めた国内政策のものは別稿に譲るとして、、
さて、
家計の所で、赤字を都合するのにまず「貯金」を使おうとするだろうとしたが、(また家や大きな買い物をする時に、貯金だけで足りないので借金しない為に、例えば車や、株や土地を売ったりする事もあるだろう)これを「ストック」とする。
国(この例では民間は含めず政府とするが)のストックはそれこそ土地、建物に公共財など現物ものでも色々あるが、これも資産財産、ストックであるが、こんなものは大抵売る訳にはいかないのでまあ頭の片隅に置いておく程度でいい。そうでなくて、例えば年度予算でも黒字ならばここで余剰金、つまりストックが出来る訳である、消化主義でなければ。また、一般会計でなくても特別会計でも黒字ならば当然ストックが出来る。
(※くれぐれも述べて置きたいのが、現在の状態で財政再建、改革無しに特会ストックを一般会計に放り込んで焼却する、等というものは下策も下策。絶対に駄目だ。そんなパフォーマンスの低い使い方では諭吉が泣く。それならば一挙に国債償還する方がまだマシである。それも一手なのだが、他にも良い方法は考えられる。)。
例えば、公庫や基金、ストックの運用益等もまたストックである。例えば他にも、日本はハイテクを始め製造業が得意な国で、海外との貿易で大きな利益もあげる。これが貿易収支であり、その他サービス収支、所得収支を併せた経常収支、そして資本収支を含めた国際的なフロー(資本の出入り)をよく国際収支という。これの経常収支側黒字が多い場合、また為替変動相場制である場合、例えば日本の貿易収支が対米国で黒字である時、まあ現実的にそうなのだが、これによって円が高く(ドルが安く)なるので政府が為替介入し、ドルを買い、為替をドル高に向ける事がある。この時買ったドルをどうするのか。それが、例えば外貨準備として特会にストックされたり、またそのドル運用で米国債を(ドル建てで)購入したりしていた訳である。
さあ、見えてくる。
これまで述べて来た物事を含め、直近に述べて来ている米国金融経済の野方図というか無茶苦茶。これが大きく関与してくるのだ。米国は、US政府も市場も併せて何度も述べた、借金雪達磨方式を続け、その資金融通の為に更に利率の高いリスキーな投資対象を捻出し、消費・投資に熱狂し、その借金を返す為(借り換えする為)にまた更に新たな高利率リスキー投資対象を作り、という債務雪達磨をやっていた。
その投資を海外から呼込む為に、利率は高い方がいい。バブル状態も相まって余計に政策金利も上がる。その市場の錯綜や、ややこしいデリバティブ証券、クレジット・デリバティブ等は既述や他の原稿に譲るが、債務は累積、借換でべらぼうに伸び、一方で同時に資産ストックもやたらと増えた。しかしこれは債務と資産の収支でみて明らかなるマイナス、債務超過である。(※債務雪達磨式)
とにかくこうして、
例えばその外貨準備のドル、ストックやその運用の米国債は、これらの連続によってどんどんと増えていく。
日本の場合、これらほか世界貿易など国際経常収支黒字により対外「純」資産残高は2007年末で約250兆円という巨額規模にまでなった。十…何年だったか、、17年程連続で世界第一位の数字であり、世界第一位の債権国である。
基本的に、世界最大の大消費国である米国、対米に関しては他の製造業が得意な国や産油国等でも同様であり、アジアにしろ中東や欧州でもそのストック運用に米国債から市場債券・証券をもう大変多く保有している。つまり、借金雪達磨の多重債務者に金をわざわざ回している様なものである。
国内一般会計・財政において日本の場合、将来設計の甘い、これも適当なガバナンス(かポピュリズム)で何かと言えば財政出動、財政出動と続けた事により、(上記の様に債権も多いが)財政赤字、累積債務を大きく増やしてしまっているというのに。これはしかも金融政策との連携も悪く、効果もあまり見られず、つまりコストパフォーマンスが非常に悪く、結局過剰な財政政策により公共事業などの対象建設業等を非効率に肥大化させ、業界自体をダブつかせてしまい、経済の活性すら損なわれている(つまり、それでは公共事業が無ければ成り立たない様な業界になってしまう)。(※クラウディングアウト)
一般会計の歳出におけるおおまかな数字は以前述べた通り、約20兆円もの国債費が借換で計上され、無駄な債務を増やしている。
これらを含めた国内政策のものは別稿に譲るとして、、
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