やはり、少々、宗教について触れておこう。
そもそもそこまで詳しくもないので簡単なものだが。しかし、これまで述べて来た事象とこれらも無関係であるはずがなく、また非常に興味深い事柄が多々在る事に気付いて欲しい。
これも、先に述べた様に、案外、年次年号を気にして見ておくと「ははん」と分かり流れが摘み易い。今まで、社会、人々をとかく傷付け苦しませる故に新興カルト教団について(当然駄目だと)多々述べる事があった訳だが、ここでは既存の大宗教でキリスト教について。これもその通り、データと思索を交えていくか。ただ、やはり統計といってもこういった信仰などにまつわるものは特にデータ収集も難しかろうし、各派が都合のいいデータを発表していたり(カルトが出鱈目な数の信者数を吹聴したりもよくするものだ。)する事もあろう。まあ、目安である。
で、キリスト教の、申し訳ないが時間が無いので正教会については無いが、
主にカソリックとプロテスタントについて。
まずカソリックからいこうか。
カソリックといえばバチカンだが、このカソリックは基本的に教皇主義である様で、
どういう事かは間違っていたら申し訳ないが、神、キリストに仕える信徒の中でのローマ教皇を中心にした成り立ち。従来かなりその聖職者でも教皇を中心としたピラミッド型のヒエラルキーが反発も買った様だが、最近では柔和にもなっているとも聞く。
これらを見ていて、ローマにいた時の事等で、ははあそういう事かと分かった事も幾らかある。
そう、基本的に欧州ヨーロッパはカソリックが物凄く多い。
イタリアではほとんどカソリックと聞いたものだが。
その辺りも下記の分布図を見れば大体どういう感じなのかは分かる。
1869〜1870年、第一回バチカン公会議(教皇首位説、教皇不可謬説等について)/1870年普仏戦争(プロイセン勝利)
1962〜1965年、第二回バチカン公会議。普仏戦争の煽りを食った第一回に比して、総じて大規模の会議となった模様。教会の現代化がメイン。オブザーバーとしてプロテスタントや東方正教会からの参加要請も(※これは異例の事)。
カソリック分布;全世界で信徒数は10億人とも言うそうだ。
南北米5億200万、欧州2億8000万、アフリカ1億3000万、アジア1億700万、オセアニア800万
英語圏ではカソリックはマイノリティー、これを見れば分かる(※アイルランドでは多い)。つまり、裏を返せばプロテスタント福音派が英語圏
(※メモ:豪州はそういう訳でプロテスタント系が多かったと思われるが、現在ではカソリック人口が全体の26%位。20世紀初頭ではカソリックが入国拒否された程だという。白色レイシズムは苛烈で、白豪主義が有名。大分マシになったのだろうが、現在でも10%はそうだとも。シドニー暴動なんかもあった。これはムスリム・イスラム系との確執。豪大学調査では現在でも46%豪州人が、特定民族は豪州に相応しくないと感じているといい、その特定とはイスラム系、黒人、アボリジニとの事。まあ10%は白豪主義だし。しかし、最近ではアジア・オセアニアという意識も産まれている様で、日本やアジアなどとも近くはなったのだろうか。そういう傾向もみられる。しかし上記の様な問題が存在する。)
バチカンの日刊紙オッセルバトーレ・ロマーノによると、
2006年時点での世界人口での信者数、
イスラム教徒19.2%、カソリック17.4%、キリスト教が全体で約33%との事。具体的な数字は伝えていない。
米では2002年、6300万人とある。
UK政治家ではブレアやブラウンはカソリック系
プロテスタント系では、
メイヤーはアングリカ(チャーチルも)、サッチャーはメゾシスト。
1870年代、財政難に喘ぐバチカンに資金援助を行ない取り入ったのがまたロスチャイルド家であるという。その後、ロスチャイルド銀行は、ロスチャイルド家の肝いりで設立されたバチカン銀行《Instituto per le Opere di Religioni / OR》の投資業務と資金管理を行なう主力行でもある。
三つの世界、三つの世界。三つの世界
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プロテスタント(福音主義)/カソリック(教皇主義)//東方正教会
三位一体。
それは何もこのキリスト教範疇だけ捉えるべきものでもなく、
例えばキリスト教、イスラム教、ユダヤ教。
共産(社会)主義と資本主義とその他。或いはまた、
そのキーワードで明らかに響くのが三極委員会《Trilateral Commission》とかね。
いや、無関係でないのだよ。
さて、プロテスタント。
ここは折りによって触れて来た様にキリスト教原理主義的なものも多い。多い様だ。
福音主義《Evangelicalism》。聖書に立ち返る事を主眼としたマルティン・ルター《Martin Luther》により始まったプロテスタンティズム《Protestantism》。
キリスト教根本主義《Fundamentalist Christianity, Christian Fundamentalism》。福音主義中の一で、UK・米で活発なプロテスタント運動。カソリックと特には折り合いが良くない様だ。
新福音主義を、Neo-Evangelicalism。Billy Graham等が代表的。
というより、
そもそもそのプロテスタンティズムが神、キリストや聖書を第一義に置く事に対して、カソリックは教皇主義なので基本的に折り合いは良くない様だ。
歴史的に旧態のカソリックから分離(宗教改革)として出来たのが福音主義、Evangelicalism、Protestantismという事。
ローマン・カソリック(教皇主義)/プロテスタント(福音主義)
各派まあ色々あって、かなり雰囲気が違うものもある様だが、以下はプロテスタント系とされる。そして、この年次にも特に気に留めてみて欲しい。ローザンヌ誓約。
これはスイスはローザンヌで行なわれたそのプロテスタント・福音派の世界伝導会議。
ローザンヌ誓約:
1974年、世界伝導会議第一回/スイス、ローザンヌ
1989年、同第二回/マニラ
Evangelicalism / Protestant
Billy Graham:福音派の最も有名な伝道師。Baptist
Baptism:米プロテスタントで最も多い宗派で、これは米南部に多い。原理的。マケイン等もそうで、その他、ビル、カーター、キング牧師等
Methodist:福音派。悔い改めによる救済、ルター派と近い。規律正しい生活方法、メソッドから由来。本国UKで増えなかったが、アイルランド、米国(米内信徒数第2)、ドイツなどで広がった。ブッシュは、Episcopal だったが嫁がここの為、宗派変えした。サッチャーもここ。
Lutheran:ルター派、同じく福音派。全世界で推定信者8260万人だそうな。ドイツや北欧に多く、カナダや米国にも多い。
Episcopal Church in the USA:元Anglicanism聖公会だったが米独立と共に独立。ルター派と相互陪餐。米内300万人、注目は歴代米大統領、最高裁判所長官の1/4がここの信者。Catholicism、Protestantismどちらという訳でもあまりない模様。強いリベラル姿勢。
Calvinism:改革派教会(Reformed Churches)の中心。長老派。予定説、全的堕落。これも福音派。中心地スイス。
Anglicanism:聖公会、イングランド国教会系。緩めプロテスタント系、らしい。現在ではUK以外の方が信者が多く、多くはアフリカ、米黒人系との事。
Anabaptist:再洗礼派、福音派。幼児洗礼をさせない、成人認識という事か。元は異端とされていた。
Mennonite:Anabaptist 教派。非暴力、融和と平和主義。全世界で約150万人。田舎が好き、ボランティアに活発。
Quaker:キリスト友会。17世紀イングランドで発生。名の由来はGeorge Foxを判事がそう呼んだ事からとの事。平和・平等主義。多い所は米国、ケニア、ボリビア等(全世界60万人程度)。プロテスタントに似ているが、教徒自身はカソリックでもプロテスタントでもなく第三の道と考えているらしい。リベラル傾向。ニクソン
Unitarianism:三位一体否定派。godを唯一絶対とする。故にやや異端的に捉えられていた模様。そういった基本から、4派閥くらいある様だ。
注:図中の Latter-day saints というのは以前出て来た新興カルトのモルモン教の事。
まあそれで有名な通り、ユタ州周辺に多い。
メモ:
1917年、Order of the British Empire 創設(ジョージ5世)。英国勲章
広範囲、一般的に授与される勲章であるとの事。
1:ナイトグランドクロス(GBE)、2:ナイトコマンダー(KBE/DBE)、3:コマンダー(CBE)、4:オフィサー(OBE)、5:メンバー(MBE)
欧米社会の人の名前の後に時々付いているもので、博士号等の学位やこの名誉号がそう。
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