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私にはいつ頃からだったか厳密には量れないが、ずっと前からある疑念があった。
これまで述べて来た様に、主に米国が関与するもので実に多くが意図的にわざわざ画策された紛争や確執、対立、つまり対立構造プログラムであると見て、そしてそういった事をこの「徒然」に書いていく様になって更に確信を深めていった。この7、8月辺りからは、その余りの酷さに、方針をやや変えて更にはっきりと、そう突き崩そうと考えた。そうして米国は、更にボロを出した。
ずっとある疑念とはそこら辺りの事ではなく、共産主義とか社会主義の事である。
民主主義とか資本主義と、共産主義、社会主義の争い。先の東西冷戦構造。
これまで、「対立構造プログラム」の一環なのだろうか
という疑念。
それはこれに書く様になって余計にそう思う様になってきたのだが、
規模が巨大なので、まさかなあ、と考えては打ち消していた様にも思う。
だが最近では、ソ連に対しての資源権益確保からの、言うなればその西側から資本が流れていた事も指摘される所でもあり(石油、武器、金、鉱産物、農産物等貿易)、これらが明らかで例えばこういった事象、
1875年辺りからノーベル兄弟が同地で石油関連開発を続けていた。ノーベルとはあのダイナマイトとノーベル賞で有名なノーベルの事で、アルフレッドと兄のルードリッヒ、長兄のロベルト三兄弟。父親の事業で数度破産しているがそれ以前から帝政ロシアの軍相手に武器関連で商売をして大きく儲けていた。これはサンクトペテルブルグ、前のレニングラードでの事業だが石油会社設立はバクー。アゼルバイジャンの、例のカスピ海辺りコーカサスでの活動。新型タンカーも開発したそうだ。これらによりカスピ海北上、ボルカ河、バルト海へ抜けるノーベルルートが確立された。また、後の94年には武器製造業にも進出している。
1883年ロスチャイルド家(フレンチ)が別ルート、そのバクーから黒海沿岸のバツームまでを繋ぐ鉄道への融資と、更にその融資条件としてバクー石油権益を獲得し、Caspian & Blacksea petroleum(Bnito)を設立(※恐らくエドモン周辺だろう)。後に東洋市場にも進出している。Bnitoの原油はそこから、更にアドリア海沿岸の自家製油所に輸送されていた。これは或いはナポリかビエナ・ロスチャイルド家のものなのだろうか。また、そのロスチャイルドのバクー油田所には若い頃のヨシフ・スターリンが働いていた。過酷な労働状況からストを働いたという。
少し話が飛ぶが、
当時、アフリカ、中東、ラテンアメリカ、アジアあちこちへ侵略を続ける欧米植民地帝国主義勢力は、その様にヒタヒタとアジアへもその触手を伸ばし、既に清・チャイナ域から遂には朝鮮半島まで迫っていた。その頃の彼等のレイシズムとは、今と比べ物にならない程の狂った苛烈なものである。黒人を商品にする程だ。正に人間扱いなどないのである。そしてそこにはユダヤ人への差別も同じ様にあった。
日本は、何が何でもこれを食い止めて国を守らねばならない。
その大きなウネリが特に幕末から明治維新である。政策はその様に、国を守る事と、出来る事ならばその有色人種差別、レイシズムを打破し、植民地からその当時の被差別人種(つまり白人以外全部)を解放する事にあった。マジであったのが、例えばその台湾や朝鮮を始めとした他の地域でも行われた具体的な政策に見えている(※当時、急速に発展していたとはいえ、まだまだ貧乏、そこまで有り余る余力などない日本の国力、予算において、まず台湾や朝鮮に向けた投資や予算というものは半端な額でなかった。こういう内容から、内地でも貧しい地域が多かった東北地方からは激しい反発すら起きた。)。搾取が目的ならばあんな政策は採れない。非効率で時間が掛かり、大変で、骨が折れる、ともすれば損もする。武士道である。
ただし、確かにその中には日本が最も尊いのである、と必要(胸にしまう誇り)以上に狂信する帝国主義者が発生した事も確かで、時に間違いを犯した事柄も勿論ある。その非ならば甘んじて受けるが、その当時の趨勢を鑑みるに、どれほど日本がやっていた事が大変で、本当に大変で、そして明らかに多くの人間にとってそれが better であったろうかと伝えるものである。だから分かっている人達は分かっていて、そのアジア地域やアフリカ系、ユダヤ系の人々からも多く、日本がよくぞ立ち上がってくれたと言葉を残している人達が、少なくない。中には当時を振り返り、自分達が大した力になれず申し訳なかったとすら述べる人もいた。当時のそういったイカレたレイシズムの嵐というものは、昨今の想像を遥かに超えるもので現在の我々からすれば考えられない程のものだったのである。列強とは言え日本は完全に差別される側である有色人種国家、当時の逸話でも至る所にその様な内容はあり、当時近代国家として成立し得ていなかった(近代国家、国力とかあくまでもそういう意味で。文明を見下す様な意味では決してない)他の有色人種地域がどの様な扱いをされるかは自明の理である。それはだからもう黒人が商品として取引きされ、その他植民地の人間も奴隷、ほぼ下等動物扱いの世界だ。
こういった事は実に都合の悪い事実として闇のカーテンが掛けられ、コラージュされた妙な歴史宣伝から捏造までが行われる。これらを知らない人が本当に多い。まあ教えられないからでもあるが、とにかく、その趨勢の中で列強の中に食い込んでその非を唱え訴えた日本の意味というものがどれだけ大きかったかは言うまでもないだろう。故にレイシストからすれば、そのエゴイズム、或いはコンプレックスと言ってもいい、その根底からを覆す日本に恐怖を感じたのはまず間違いない。
戻って、
当時の欧米列強の中には、欧州とはまた違うがそのロシアも在った。
既述の通り、ナチの迫害が突出する欧米のそれに隠れがちだが、ポグロムに見られる様な苛烈なユダヤ人差別がロシアにもあったのである。
ここに憤り、義憤、政策、思惑等が繋がる交差点がある。
貪欲にアジアへの南下を窺うそのロシアを食い止める為の揺さぶりは、
台湾の総督としても有名なあの明石元二郎にもより、またその功績は多大なものであった(※その実、ロシアのチャイナ域南下を怖れるUKの思惑とも合致)。これらはロシアに広がった革命運動に恐らく無関係でない。当然か。ただ、またそこと絡んでいるのが、別ルートにあったジェイコブ・シフ《Jacob Schiff》(※関連リンク)らの日本への(公債購入)資金融資。また、Royal dutch Shell の一方の前身を為したシェル(※関連リンク)を横浜で立ち上げたマーカス・サミュエル《Marcus Samuel》等も大変な親日家で、かねてよりの協力があったという。戦略戦術のアシストとして、これら何れもが日露戦争での勝利には不可欠だった。また、シフのロシアに対する憤りとは相当のものでこの以降も継続し、ロシア革命に繋げている働きは小さなものでない。一方で、そのシフを日本側に紹介したのがロスチャイルド家。ロスチャイルドは、上記の様にロシアの油田や鉄道権益で表立っては動けないので、代理人にシフを出した。代理人と言っても既述の通りの大物金融家で、米国のその後の成立ちにも大きく関与している。つまりFRB。
そして、即ち彼等の煽動はヨシフ・スターリンやレーニンらへと繋がる。
言うまでもないが、その目的は遂にロシアを打倒する事である。
そして1917年にロシア革命が起こり帝政ロシアは崩壊、数年後にはそのレーニンやスターリンらが権力者として実権を一手に握った。
一方で、
ロスチャイルド家はそのロシア国内の資産、bnitoやバクー権益等を、ロシア革命の3年前に売り抜けている。
共産体制が財産没収を行う手前で。
Armand Hammer:通称Doc. Hammer。米富豪で共産主義者、共和党支持者。ロシア系ユダヤ人との事。成立したばかりのソ連と貿易を開始し、フォード車を輸出、穀物を輸入。レーニンの信を得、ソ連〜米・加 貿易の中心となり、やがてその衛星国、東欧やチャイナとの貿易も進め大きな利益を上げた。ニクソン、レーガン、カーター、ゴアとも非常に親密だったという。パパブッシュに不正献金を行い有罪判決が出たが、恩赦されている。「Occidental Petroleum」(OXY。Founded in 1920)、当時の7sisters に次ぐ石油会社を経営。
マーシャルプランで触れていた部分。
共産・社会主義の中心のソ連がそうであれば、分断された東欧、また例えばチャイナというものの成立ちが物凄く胡散臭いのである。チャイナ域というのは、前述の通り他のアフリカやラテンアメリカと同じくアジアとして、そのアヘン戦争辺りからもうとにかくイギリス、そして仏・蘭・独など欧州、また後に日・露なども含めて、所謂近代帝国列強の草狩り場の様になっていた地域でもあり、もう泥沼で訳が分からないのだが、その中で例え幾ら共産主義が勃興したのだと言えども、近代戦力や技術に乏しく生産性も低い、近代戦術も為し得ていなかった農村や民兵衆の様な戦力勢力が、(国共内戦での国民党有利)圧倒的劣勢から一気にチャイナ全域を制圧出来るとは、実に考え難く不自然に映る。まず、おかしい。その様に最近では、一般的には国民党を支援していたとされる米国は、実はチャイナ共産党をも支援していた事が指摘されている。つまり、ソ連、米国両側からの支援操作があった。当時一部の米国政治家や有識者からも、「(獲れる)チャイナを喪失した」「東欧を失った」と不満の声が上がったと言われる所以。
つまり、その後に構築されていく東西冷戦巨大対立構造。赤い方、ソ連側に、東欧、チャイナやアジア地域で他にもカンボジア、ベトナム、ラオス、北朝鮮など、ラテンアメリカでもキューバやその他諸々が売り渡された、というと少し語弊があるか。しかし、意図的に糾合させる動きが見える。そして米国側でその様な働きをしながら、同時に「マッカーシズム」に見られる様な赤狩り、共産主義に対するネガティブキャンペーン、というより恐怖煽動が始まる。
これが物凄いというか徹底した洗脳に近いもので、未だに米国ではヒステリックな程の赤アレルギーが存在する。自分達も似た様なものなのに。それがこれまでイヤという程指摘していた部分で、特にブッシュ等が進めていた事はその極みであり、共和党にしろ、繋がっている。統括されているのである。
イデオロギーというものがこれも危険なのは、その様に何も赤やナチに限った話ではないのだ。
危険だと喚いている彼等も大変危険だという間抜けな話。大体、米国がこれまでも、たった今現在でもどれだけ無闇矢鱈に戦争を起こしているかという事である。散々述べて来た諜報濫用をもって、わざわざと。
イデオロギーや宗教が、権力者の道具として使用するのに実に有効である所以。
そして構築されて行く東西冷戦構造。
その都度、中南米や東南アジア、朝鮮戦争やベトナム等もそうである様に、地域で小規模、それなりの規模で起こされ続ける戦争。
うなぎ登りの軍拡競争。
コミュニズムとその対立構造は、意図的に造り出したものである。
青い星と赤い星の勢力よ
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