<悪代官と越後屋シリーズ/シティetc>
一連の流れなのだが、基本的にこれとも直結した話。
「悪代官と越後屋2」
米ウェルズ・ファーゴが買収/シティとは破談/銀行大手ワコビア
【ニューヨーク3日時事】米銀行大手ウェルズ・ファーゴは3日、同業のワコビアを約151億ドル(約1兆5800億円)相当で買収すると発表した。買収後の合併新銀行の総資産規模は1兆4200億ドル(約149兆円)、預金総額は7870億ドル(約83兆円)に上り、米国ではシティグループなど3大銀に次ぐ巨大金融機関が誕生する。
経営不安がささやかれていたワコビアをめぐっては、シティグループが先月末、米連邦預金保険公社(FDIC)仲介の下でワコビアの銀行部門の資産と負債の大半を買収することで合意していたが、ワコビアは土壇場でこれを撤回。ウェルズ・ファーゴに救済してもらう道を選んだ。ワコビアは、最終的には政府介入による身売りを嫌ったもようだ。買収は株式交換方式で実施され、ワコビアの株主は同社株1株当たりウェルズ・ファーゴ株0.1991株を受け取る。ウェルズ・ファーゴはワコビアのすべての事業と債務を買収。銀行預金も引き取る。(2008/10/03-22:55)
米ウェルズファーゴにワコビア買収撤回求める/シティ
2008年 10月 4日 09:41 JST
[ニューヨーク3日/ロイター]米銀大手シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)は3日、米銀大手ウェルズファーゴ(WFC.N: 株価, 企業情報, レポート)に対し、ワコビア(WB.N: 株価, 企業情報, レポート)を買収を撤回するよう求めた。ワコビアはシティとの独占的交渉に関する合意に違反したとしている。シティは9月29日、ワコビアの銀行業務を約22億ドルで買収すると発表していた。シティはこの日の声明で、ワコビアの銀行資産買収について「重大な法的権利」を有していると主張。また、ワコビアに対して支援を行ってきたことを明らかにした。「シティは誠意を持って交渉し、29日に発表した買収を完了させるための合意にほぼ達していた」と述べた。
ウェルズファーゴは、ワコビアの全事業を約160億ドルで買収すると発表。政府の援助は受けない方針を示した。
© Thomson Reuters 2008 All rights reserved.
前に述べた通り、
シティの買収内容や背景は無茶苦茶だ。JPモルガンのW・ミーチュアルと同じく当局と越後屋達が談合して再びパス回しの何だか美味しい買収を取り決める。
何れも株式交換方式だが、このウェルズファーゴの160億ドルに比べてシティの内容は22億ドル、更にはシティが負担する、ワコビアのCDO等ローン債権(3120億ドル)から発生する損失は負担420億ドルまでとし、それ以上はFDIC(米連邦預金保険公社)が、要は政府が補填するというオプション付き。税金投入するという事である。
ウェルズファーゴの内容は全事業、総引き受けで160億ドルに「政府援助は受けない」という、本当なら結構気合いの入った内容だと思う。
大幅な新株発行や社債だとかで資金融通する様だが、ウェルズファーゴとて関連CDOモノは当然持っているだろうし、この買収合併でワコビアのモノも抱えるという事は、買収の旨味と共に相当なリスクを抱えるという事であり、証券発行増資も、要は株価が付いて来るかどうかという事だろう。その他、他社からの融資というのもまああるのだが、とにかく建直しには相当な労力とコストカット、パフォーマンスや資産売却や不良債権処理を進めていかなければならない。
まあ、両内容を見て判断するならば、どう見てもウェルズファーゴ案の方が誠実だろう。
自由市場経済、市場原理主義が聞いて呆れるソーシャリズム状態の、当局買収談合調整による交渉での、その内容がああだこうだとそれでも気に入らないと言うのならば、司法の判断を仰げば良い。大体、ニュース内容によれば、まだ合意してなかったんじゃないか。
何れにせよ透けて見える、例の7000億ドル買取り案で、ガツガツ買いに走っているバンク・オブ・アメリカやJPモルガン、シティの辺りが税金当て込んで不良資産買ってくれ、等と言う様な話はフザケルなというものだろう。無論、これまで同様に行なっているゴールドマンやモルスタとて同じだが。
一方で最近、そのモルスタに三菱が90億ドル、ゴールドマンにバークシャー・ハサウェイが50億ドル、同じくバークシャーがGEに150億ドル、ベルギーのデクシアでも大株主が、という様に増資を行なっている様だが、これらの方が全然まともな対処であろうか。多少の赤は覚悟で株式取得、経営参加という事なのだろうが、泥舟でない事をお祈りしておこう。とにかく、
この一連の詐欺経済で噴き出る赤は、彼等が作った借金はまず彼等が支払うべきである。
救済で国有化というのもまだ分かるが、税金入れるならやむを得ない破綻処理上だろう。
何度でも言うが、ガツガツ海外で買い漁ったモノを含め、ストック売却処理もやれというのだ。厚かましい
規模縮小などこの状態にあって、行ないを見て当然だろう。
追記(08/10/11):
何と、結構あっさりとシティの方が手を引いた。
まあ、当局関与というかズブズブに税金補填オプション付きという背景が胡散臭過ぎる内容だ。バツも悪かろう。
…と思ったら、「交渉権を侵害された」とウェルズファーゴ、ワコビア両社を相手取り、株主の為に損害賠償訴訟を起すそうだ。
「転んでもタダでは起きない」というそのガメツ…ガッツは中々やはり見上げた越後屋っぷりとでも言うべきなのだろうか。悪代官ブッシュにポールソンといい、悪足掻きには常に余念が無い。まあ、おおよそブッシュは何も考えちゃいないだろうが、、
また、
シティ側が「買収の話を持ちかけて来たのはウチじゃなくて、ワコビアの方からだ」と主張している。やっぱり泥仕合の様だ。取り敢えず、
何だか、読売と小沢の大連立みたいな話になっているぞと…(苦笑
米シティ、ワコビア買収を巡るウェルズ・ファーゴとの交渉打ち切り
2008年 10月 10日 08:29 JST
[ニューヨーク9日/ロイター]米大手銀シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)は9日、経営危機に陥っているワコビア(WB.N: 株価, 企業情報, レポート)を巡るウェルズ・ファーゴ(WFC.N: 株価, 企業情報, レポート)との買収合戦について、ウェルズ・ファーゴとの交渉を打ち切ると発表した。シティは声明で「買収の形態やリスクに対する考え方に大きな相違があり、相互に受け入れ可能な合意に達するのは不可能となった」と述べた。またシティは、ワコビアとウェルズ・ファーゴに対し損害賠償を求める考えを明らかにした。ただウェルズ・ファーゴのワコビア買収交渉の差し止めを求める計画はないとしている。
ワコビアは今回の金融危機により打撃を受け経営危機に瀕しているものの、広範な支店網を持つため、魅力的な買収対象となっている。シティは先週初め、米連邦預金保険公社(FDIC)の仲介でワコビアの銀行業務を買収すると発表。しかしその後ウェルズ・ファーゴがワコビアの資産運用部門やリテール証券業務部門を含めた全体を買収することに合意したと発表し、シティとウェルズ・ファーゴの間の交渉権を巡る争いは法廷闘争に発展していた。シティは声明で、シティはワコビアとウェルズ・ファーゴに対し法的に契約違反を訴える権利があるとし「株主のために損害賠償を厳しく追求してゆく」との立場を表明した。またシティのパンディット最高経営責任者(CEO)はこの声明のなかで「シティがワコビアの買収を切り出したのではない。ワコビアがわれわれのところに話を持ってきた。シティの最大の目標は世界規模の事業の強化であることに変わりはない」と述べた。
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一連の流れなのだが、基本的にこれとも直結した話。
「悪代官と越後屋2」
米ウェルズ・ファーゴが買収/シティとは破談/銀行大手ワコビア
【ニューヨーク3日時事】米銀行大手ウェルズ・ファーゴは3日、同業のワコビアを約151億ドル(約1兆5800億円)相当で買収すると発表した。買収後の合併新銀行の総資産規模は1兆4200億ドル(約149兆円)、預金総額は7870億ドル(約83兆円)に上り、米国ではシティグループなど3大銀に次ぐ巨大金融機関が誕生する。
経営不安がささやかれていたワコビアをめぐっては、シティグループが先月末、米連邦預金保険公社(FDIC)仲介の下でワコビアの銀行部門の資産と負債の大半を買収することで合意していたが、ワコビアは土壇場でこれを撤回。ウェルズ・ファーゴに救済してもらう道を選んだ。ワコビアは、最終的には政府介入による身売りを嫌ったもようだ。買収は株式交換方式で実施され、ワコビアの株主は同社株1株当たりウェルズ・ファーゴ株0.1991株を受け取る。ウェルズ・ファーゴはワコビアのすべての事業と債務を買収。銀行預金も引き取る。(2008/10/03-22:55)
米ウェルズファーゴにワコビア買収撤回求める/シティ
2008年 10月 4日 09:41 JST
[ニューヨーク3日/ロイター]米銀大手シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)は3日、米銀大手ウェルズファーゴ(WFC.N: 株価, 企業情報, レポート)に対し、ワコビア(WB.N: 株価, 企業情報, レポート)を買収を撤回するよう求めた。ワコビアはシティとの独占的交渉に関する合意に違反したとしている。シティは9月29日、ワコビアの銀行業務を約22億ドルで買収すると発表していた。シティはこの日の声明で、ワコビアの銀行資産買収について「重大な法的権利」を有していると主張。また、ワコビアに対して支援を行ってきたことを明らかにした。「シティは誠意を持って交渉し、29日に発表した買収を完了させるための合意にほぼ達していた」と述べた。
ウェルズファーゴは、ワコビアの全事業を約160億ドルで買収すると発表。政府の援助は受けない方針を示した。
© Thomson Reuters 2008 All rights reserved.
前に述べた通り、
シティの買収内容や背景は無茶苦茶だ。JPモルガンのW・ミーチュアルと同じく当局と越後屋達が談合して再びパス回しの何だか美味しい買収を取り決める。
何れも株式交換方式だが、このウェルズファーゴの160億ドルに比べてシティの内容は22億ドル、更にはシティが負担する、ワコビアのCDO等ローン債権(3120億ドル)から発生する損失は負担420億ドルまでとし、それ以上はFDIC(米連邦預金保険公社)が、要は政府が補填するというオプション付き。税金投入するという事である。
ウェルズファーゴの内容は全事業、総引き受けで160億ドルに「政府援助は受けない」という、本当なら結構気合いの入った内容だと思う。
大幅な新株発行や社債だとかで資金融通する様だが、ウェルズファーゴとて関連CDOモノは当然持っているだろうし、この買収合併でワコビアのモノも抱えるという事は、買収の旨味と共に相当なリスクを抱えるという事であり、証券発行増資も、要は株価が付いて来るかどうかという事だろう。その他、他社からの融資というのもまああるのだが、とにかく建直しには相当な労力とコストカット、パフォーマンスや資産売却や不良債権処理を進めていかなければならない。
まあ、両内容を見て判断するならば、どう見てもウェルズファーゴ案の方が誠実だろう。
自由市場経済、市場原理主義が聞いて呆れるソーシャリズム状態の、当局買収談合調整による交渉での、その内容がああだこうだとそれでも気に入らないと言うのならば、司法の判断を仰げば良い。大体、ニュース内容によれば、まだ合意してなかったんじゃないか。
何れにせよ透けて見える、例の7000億ドル買取り案で、ガツガツ買いに走っているバンク・オブ・アメリカやJPモルガン、シティの辺りが税金当て込んで不良資産買ってくれ、等と言う様な話はフザケルなというものだろう。無論、これまで同様に行なっているゴールドマンやモルスタとて同じだが。
一方で最近、そのモルスタに三菱が90億ドル、ゴールドマンにバークシャー・ハサウェイが50億ドル、同じくバークシャーがGEに150億ドル、ベルギーのデクシアでも大株主が、という様に増資を行なっている様だが、これらの方が全然まともな対処であろうか。多少の赤は覚悟で株式取得、経営参加という事なのだろうが、泥舟でない事をお祈りしておこう。とにかく、
この一連の詐欺経済で噴き出る赤は、彼等が作った借金はまず彼等が支払うべきである。
救済で国有化というのもまだ分かるが、税金入れるならやむを得ない破綻処理上だろう。
何度でも言うが、ガツガツ海外で買い漁ったモノを含め、ストック売却処理もやれというのだ。厚かましい
規模縮小などこの状態にあって、行ないを見て当然だろう。
追記(08/10/11):
何と、結構あっさりとシティの方が手を引いた。
まあ、当局関与というかズブズブに税金補填オプション付きという背景が胡散臭過ぎる内容だ。バツも悪かろう。
…と思ったら、「交渉権を侵害された」とウェルズファーゴ、ワコビア両社を相手取り、株主の為に損害賠償訴訟を起すそうだ。
「転んでもタダでは起きない」というそのガメツ…ガッツは中々やはり見上げた越後屋っぷりとでも言うべきなのだろうか。悪代官ブッシュにポールソンといい、悪足掻きには常に余念が無い。まあ、おおよそブッシュは何も考えちゃいないだろうが、、
また、
シティ側が「買収の話を持ちかけて来たのはウチじゃなくて、ワコビアの方からだ」と主張している。やっぱり泥仕合の様だ。取り敢えず、
何だか、読売と小沢の大連立みたいな話になっているぞと…(苦笑
米シティ、ワコビア買収を巡るウェルズ・ファーゴとの交渉打ち切り
2008年 10月 10日 08:29 JST
[ニューヨーク9日/ロイター]米大手銀シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)は9日、経営危機に陥っているワコビア(WB.N: 株価, 企業情報, レポート)を巡るウェルズ・ファーゴ(WFC.N: 株価, 企業情報, レポート)との買収合戦について、ウェルズ・ファーゴとの交渉を打ち切ると発表した。シティは声明で「買収の形態やリスクに対する考え方に大きな相違があり、相互に受け入れ可能な合意に達するのは不可能となった」と述べた。またシティは、ワコビアとウェルズ・ファーゴに対し損害賠償を求める考えを明らかにした。ただウェルズ・ファーゴのワコビア買収交渉の差し止めを求める計画はないとしている。
ワコビアは今回の金融危機により打撃を受け経営危機に瀕しているものの、広範な支店網を持つため、魅力的な買収対象となっている。シティは先週初め、米連邦預金保険公社(FDIC)の仲介でワコビアの銀行業務を買収すると発表。しかしその後ウェルズ・ファーゴがワコビアの資産運用部門やリテール証券業務部門を含めた全体を買収することに合意したと発表し、シティとウェルズ・ファーゴの間の交渉権を巡る争いは法廷闘争に発展していた。シティは声明で、シティはワコビアとウェルズ・ファーゴに対し法的に契約違反を訴える権利があるとし「株主のために損害賠償を厳しく追求してゆく」との立場を表明した。またシティのパンディット最高経営責任者(CEO)はこの声明のなかで「シティがワコビアの買収を切り出したのではない。ワコビアがわれわれのところに話を持ってきた。シティの最大の目標は世界規模の事業の強化であることに変わりはない」と述べた。
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