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書き綴っていたもの、某所にて公開していた随筆を(幾らか整理して)新たに開設公開。こちらの方は時事や政治、歴史や文化カルチャー等の話が多くなっております。(気分一新大規模改築。ほぼ整ってきたかな。ただ、過去原稿移植は進まず…)全エントリ一覧はまだ設置されていないので、ご不便をお掛けしますがカレンダー及び時系列アーカイブ等から飛んで頂くようお願い致します。製作は大変だねぇ…
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( ※お知らせ )     乗り越えるべきものがある                その向こうにきっと                 光と希望が降り注ぐ未来がある。                    そんな未来に、貴方は生きたくないか                            都合上まだ色々と文も粗く未校訂のものもありまずが、後にまた、割と直ぐに、追々…(笑)、整えていく事とします。早く載せておきたいと思うのでね。御了承の上、ご覧下さい。         順次行う事としたものも一部、数稿飛ばして仮掲載。             所で、カテゴリー・アーカイブは、現在私が参照や確認網羅する為の大変自分本位のものとなっており、本来あれもこれもかなり絡み合っています。これも御了承を。   //    問答          //               Pick up! 安倍おろしの風は、太平洋の向こう側から吹いている(上) Pick up!                 新規書き下ろしに併せ、過去の原稿も随時追加 !!        マジで無精が祟り、過去もの追加は進まず…(苦笑)                      都合上、大変緩慢な更新になりますが、ご承知の上、       ごゆっくりとお楽しみ下さい。                    I'm sorry,,,this blog is written almost in only Japanese.       
続・対位法2
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 前回取り上げた「EPA/FTA」に関して、筆者がここで原稿を書き上げ、アップする前に「米韓FTA合意」の情報が流れる様になった。まさに分析する事柄に深く関与する事象であり興味深い。韓国が欧米及び日本の資本、投資に興味があるのは先述した通りである。そこで、欧韓、日韓より先に米韓のFTAを合意させるに至る盧や韓国政府、及び米国の思惑とは何なのかと、分析するならばするべきだろう。

 にもかかわらず、殊更「米韓合意!日本は置いてけぼり」などと嬉しげに言いたがる連中が何を言いたいのかとは押し並べて知るべきである。とは先稿に限らず拙著をご覧になられた方々には理解して頂ける事だろうと思う。それらが示すのは色眼鏡をかけているがゆえに事の本質に対する理解が進まず、そういった幼稚な言葉しか出てこないという事柄のみで、これは当の韓国世論もそうであるのは言うまでもなく、「米韓合意に日本ショック!」「日中が驚く」などとおおよそ何にでも日本を絡めないと物事を考えられない依存体質そのものだ。

 だが、これに対してまたぞろ大規模なデモが発生(焼身を図る者まで出たという)するなど反対が根強い一方で、賛成派も多く出て来ているという混乱模様。中には「これにより米国は優れた韓国の技術や製品の恩恵を受ける事が出来、相互が経済的恩恵を受け、世界経済を牽引する!日本は置いてけぼりだ!(やった!)」といった様な反日愛国主義により正常な判断、及び自己分析が出来なくなった者の意見とはとてもじゃないが身の丈を知らないこれまた幼稚なもので聞くに堪えない。「『ライバルの日本』は日米FTAの交渉すらままならない」などと嬉しげに言ってしまう辺りに、剥き出しの敵意と自意識過剰、自己過信とおおまかにでも現状を把握出来ない様が露骨に浮き彫りになる。

 もういわずもがなだが少し訂正するならば、先述した様におおまかな経済圏の軸とは欧州、米国と日本の3軸であり、これらは明らかなライバル関係であり、ゆえに述べたEPA/FTA戦略においても苛烈な競争に躍起になっている。かなりWTOそっちのけの様相だ。であるから、この状況で日米FTAなど有り得よう訳がない。そんな話し自体が非常に現実味の薄いものだ。有り得る可能性としては、EUが圧倒的に強大なものとなり、これに対抗する為に結ぶ必要が生じる鼎立の論理が発動する場合くらいだろう。


 さて、その先の妄言を一々突つく必要も今更無かろうが、その「技術」に関して思い出す事があるので少々述べよう。その技術も盗み倒したものばかりなのだから恥ずかしい事を言うのは控えた方が良い。

 エレクトロニクス、例えば液晶プラズマ技術のまさに先端を切り開いて来たのは一体どこであったか。それが、シャープ松下(パナソニック/ナショナル)だ(いずれも世界初の商品化は前者がセイコーグループのエプソン、後者は富士通ゼネラル)。
当初、企業技術機密保持意識が不足であったがゆえに剽窃・盗用の盛んなあれらの国で技術をまんまと盗まれる憂き目を見たが、各製造業が国内及び例えば先述したチャイナや韓国における製造業技術の剽窃の危険さを察知し他を模索する様になったように、シャープや松下では現在その機密保持体制は徹底されているという。実に賢明な判断だ。
そしてかの企業らがその技術を盗用、流出から死守すると共にLGやサムソンなどは落ちて行く。実に分かり易い。




 再び手前事を書くと、筆者がローマに居た頃、友人とカフェに行った時にこの様な事もあった。席に付いて注文をする際、若いウェイターが「日本から来ましたか?日本人ですか?」と話し掛けて来た。残念ながら筆者はイタリア語は挨拶や注文程度しか分からず、ウェイターの彼も日本語及び英語もほとんど分からないので、同行したイタリア語、日本語、英語が堪能なイタリア人の友人の通訳となったが、「日本はどんな感じ?」「行ってみたい。」といった、まあありふれた会話をしていた。

 その時彼がおもむろに、懐から携帯電話を取り出して私に見せながら「これ、いいでしょ。日本の会社のだよね?(無論通訳)」と聞いて来た。なるほど、それは確かに見た感じ本当に日本の携帯電話の様だった。というのも、今はどう変化しているか知らないが、どうやら欧州方面全般でだいたい携帯は液晶カラー画面などでなく、何と言うのだったか、画面自体が緑色で文字表記のみの白黒ドットの様なものが主流だったから珍しかったのだ。音もサンプリング音源ではなく初期のFM音源の様なものでピコピコ言う感じ。

 だが、その日本の物の様な液晶画面やカメラ搭載・サンプリング音源仕様のハイブリッドモデルも有るにはあった。ウェイターの彼が持っていたのはまさにそれである。だが、「日本製だろ?」と聞く彼の携帯をよく見ると、「LG」のロゴが入っていた。その「まんま日本の携帯」を見て「またか…」と思いながら、「いや、それは残念ながら(笑)日本のじゃなくて韓国、サウスコリアの会社のだよ」と訂正しておいたものだ。

 この様な状態である。その後、聞いてみたり少々だが調べた記憶でもだいたい一般的な欧州人はLGの様な会社も日本の企業だと思っている様だった。ちなみにLGという企業自体も、韓国(サウスコリア)というものを前面に出さず、それどころか日本企業と思われていて良い、といったような営業をしているというな話しすら聞いたりしたか。真偽は定かではないが、この様な状態を鑑みても何となく理解できる。現在はその技術開発の中枢に多数の日本人ら海外の技術者を登用しているという様な話しも聞くが、部品輸入やライセンス等をクリアしてさえいればこの方がまだ真っ当な戦略と言えるだろうが、それもそもそも自前でコツコツ開発する努力をしていないからその流用先が途絶えると途端に頭打ちとなる。

 まったくもって韓国に関してはロクな話しや出来事に出会わない。それも日本に対する歪んだ依存や敵対心からきているから余計にそうなのかも知れないが、頼むから何でも真っ当な方向へ戻して欲しいものだ。ちなみに私が見たものでは、そのLGやサムソン製の「日本風携帯」、一台おおよそ1000ユーロ(10万円以上)前後の無茶な値段で売っていた。




そしてだ、その米韓FTA。
先述した様に一方で強烈な根強い反発があり内容が法律として発効するのかすら危ぶまれる様だが、一方では『反』盧大統領だった韓国マスコミや世論にベタ褒めする人々も多いというのがこれまでと大分違う所だろう(これをもって盧大統領の支持率が急上昇との事。とは言っても、10%から30%弱だが)。その上で感じるのが、合意内容を深く精査しているメディアもあまりいない様であるし、どうも「FTA合意」の看板こそが主眼の様な気もする。実は筆者も面倒臭いからこれにあまり時間を費やす気がしない。

 実際の所、あれ(反日愛国主義丸出しの反応ばかり)ではそれを深く精査している人物も、一部の冷静な学者を除いてあまり居ないのだろう。そうして盧大統領は、デメリットを伏せ停滞する韓国経済のカンフル剤になるという面を強く強く強調し反発団体を抑えるだろうが、「何故米韓なのか」と考えると、筆者にはやはり半島情勢が何枚も噛んでいる様に思える。それが、北朝鮮の開城工業団地で生産した製品をノースコリア(北朝鮮)でなくサウスコリア(韓国)製として認める条件を要求していたという事などに見える様に、やはり親北太陽政策を改める気は無く、先の茶番6カ国協議における援助などあらゆる面で北朝鮮経済の建直し援助を模索している様に映る。そこで指摘していた様に、現状北朝鮮はまたゴネ始め(筆者からすれば「それ見た事か」という気分だ…)、中東に墜ちたくて仕方が無い米国は案の定一部資金凍結を解除するだとか言い始めている。まさに、「アテにならない」

 確かに、FTAで多少の経済効果もあるだろう。資本・投資が入って来る事や、韓国側の米国市場へのビジネスチャンスという意味での効果が。だが、総じて過剰な期待を寄せ過ぎている様に見える。

 だいたい本来、「常に先を行く日本に頭を抑えられ、台頭著しい中国に追い上げられる嘆き」(これは韓国系紙の表現、いわゆる所のサンドイッチ論だが、常々自民族の世界一なる優秀性と現実離れした論法を無尽に発揮するかの社会からすれば妙にリアルで奇妙にも映る)という様に高質高価の日本製と低質安価なチャイナ製の間に挟まれてジリ貧になるのを恐れていた韓国経済が何の革新もなくこれだけで一気に浮上、発展すると考えるのはあまりに無理が有る。甘いのだ。

 そもそもの米国とは商売相手としてまた当然容易な相手ではない。EPA/FTA戦略においてもそれは完全に同義であり、あの国は常に国益を最優先させかなりゴリ押しでも自国有利な条件を相手国には押し付ける。また、そこには必ず安全保障を側面に絡めた意図がある。(米国)国内畜産業界から相当の突き上げがある牛肉輸出問題など、これは韓国側の対応こそが最も正しかった「禁輸措置」も押し込まれて「輸入再開」を認めてしまう方向だというから、私がもし韓国人だったらという視点から見てみても非常に残念だ。結論あまり良いEPA/FTAパートナーだとは思えないがどうだろうか。あまりに反日反米だった路線から現実を鑑みた親米方向への揺り戻しの様にも捉えられるが(反日だけは止められない様だが)、反面、親北路線は継続してゆく様相なのでいかにも不整合でもある。



 やはり、これでは韓国は良い様に米国に利用される気がする。マレーシアとのFTA交渉が決裂し、反米左翼化が顕著な中南米とも中々上手く進まない米国がアジアへの足がかりを大きく望んだのは当然であり、6カ国協議など半島情勢の関わる韓国との交渉に熱心だったのはこれもまた当然なのだ。米国の思惑とはこの辺りだ。一方の盧はといえば、先に記した通り、少々の現実路線と「FTAの看板そのもの」と、親北路線の延命。やはりどうみても韓国にデメリットを相殺してあまりあるメリットがもたらされる様には思えない。
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